APIの利用料金を試算する机上の作業のイメージ(AI生成)。記事の対象や当日の出来事を撮影したものではありません。加工なし TechDaylight作成(Google Antigravityで生成) / Google 利用規約(生成コンテンツの利用条件)
Anthropicは2026年9月22日、新しいClaude 5.5ファミリーの最初のモデルとして、Claude Opus 5.5を発表しました。
API料金は、入力と出力がOpus 5より20%、キャッシュ読み取りが60%安く設定されています。同じ日に、GitHubとVercelもそれぞれのサービスでの提供開始を案内しました。
数値の出どころと確認日
料金・費用の削減幅・速度・性能の比較・モデルの仕様は、Anthropic、GitHub、Vercelがそれぞれ公表した内容です。TechDaylightによる測定や検証の結果ではありません。
3つの原典は、2026年9月24日に確認しました。その後の料金や提供状況の変更は反映していません。
キャッシュ読み取りの単価はOpus 5より60%安い
Anthropicが示した価格表では、Opus 5からの値下げ率が最も大きいのはキャッシュ読み取りで、60%です。同社はキャッシュ読み取りを、エージェントとコーディングの作業で費用の大半を占める項目と説明しています。
入力と出力の単価は、Opus 5より20%安くなりました。
高速モードも、Claude CodeとClaude Platformで使えます。料金は100万トークンあたり入力8ドル、出力40ドルです。速度は最大2.5倍になると同社は説明しています。
通常の4つの料金項目を並べた次の表では、どの項目でもOpus 5.5がOpus 5を下回ります。
| 料金項目 | Opus 5.5 | Opus 5 |
|---|---|---|
| 入力 | 4ドル | 5ドル |
| 出力 | 20ドル | 25ドル |
| キャッシュ読み取り | 0.20ドル | 0.50ドル |
| キャッシュ書き込み | 5ドル | 6.25ドル |
費用40%減と30%超の高速化は同社の説明
Anthropicは同社のテストをもとに、既定の設定で通常の作業負荷を処理すると、費用はOpus 5より40%少なくなるとしています。
この差は、トークンあたりの単価が下がったことと、1つの作業で使うトークンが減ったことの両方から生じると同社は説明しています。
同社によると、出力の生成はOpus 5より30%以上速くなりました。性能は、大半の作業で同社のClaude Fable 5.1と同じ水準です。
料金の引き下げに加えて、Pro・Max・Team・席単位のEnterpriseの各プランでは、5時間単位の利用上限を引き上げるとしています。
GitHubは、初期のテストでOpus 5.5がOpus 5より大幅に少ないステップ数とトークン数で、同程度に課題を解決したとしています。
安全策が働いた依頼は、別のモデルが引き継ぐ
Anthropicによると、Opus 5.5は、Claude Fable 5.1と同種の安全策を備えて提供される最初のOpusモデルです。対象はサイバーセキュリティ、生物学、蒸留の3分野で、いずれも別のモデルへ透過的に切り替わる仕組みです。
サイバーセキュリティでは、通常の開発の中でコードのバグを見つけて直す作業は引き続きできます。ただし、サイバーセキュリティの作業の大半はClaude Opus 4.8に回されます。
サイバー防御の担当者に向けては、Cyber Verification Programを今後数週間のうちに広げ、認証を受けたサイバーセキュリティの実務者がOpus 5.5を使えるようにするとしています。
生物学では、Fable 5.1と同じ安全策が使われます。研究開発でこの安全策が妨げになる場合は、審査を経た組織向けに新設したLife Sciences Verification Programに申請できます。
蒸留への対策は、Fable 5.1で導入したpreserved thinkingです。API利用者が過去の文脈を書き換えて、推論の内容を引き出すことを防ぎます。この対策は、2026年8月31日以降に作られたAPIアカウントに適用されます。
Vercel、思考の無効化とツール強制は拒否されると案内
VercelはAI Gatewayでの提供の案内で、これまで有効だったリクエストがHTTP 400エラーになり得るAPIの変更を2つ挙げています。
1つ目は、思考が常に適応型になることです。思考を無効にするリクエストと、思考の予算を固定するリクエストは拒否されます。どれだけ考えるかは、リクエストごとにモデルが決めます。
2つ目は、ツールの強制指定の廃止です。ツール呼び出しを必須にするリクエストも、特定のツールを強制するリクエストも受け付けられません。
思考については、Anthropicも発表の中で、Opus 5.5は思考(thinking)のモードを切った状態では提供されなくなったと説明しています。
主要クラウドとCopilot、Vercelで提供が始まった
Anthropicによると、Opus 5.5はAmazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureを含むすべてのプラットフォームで使えます。Claude Platformでは、claude-opus-5-5というモデルIDで呼び出せます。
GitHubの案内では、GitHub CopilotでOpus 5.5を選べるのはPro+・Max・Business・Enterpriseの利用者です。提供は段階的に進めます。
料金は利用量に応じた課金で、提供元の定価が適用されるとGitHubは説明しています。
BusinessとEnterpriseでは、既定のモデル有効化の設定のもとで、新しいモデルが自動で有効になります。例外は、管理者が全体の既定を無効にしている場合と、このモデルを個別に無効にした場合です。
Vercelは、AI Gatewayでanthropic/claude-opus-5.5というモデル名で呼び出せると案内しています。コンテキストは100万トークン、出力は最大128Kトークンです。
AI Gatewayの料金は提供元の価格をそのまま反映し、上乗せはありません。推論には、自前のAPIキーを使うBYOKのリクエストも含めてプラットフォーム手数料がかからないとVercelは説明しています。
EDITORIAL VIEW
編集部の見立て
ここからは、上の事実をもとにした編集部の読みです。確認された事実ではありません。
今回の料金で目を引くのは、キャッシュ読み取りの値下げ率(60%)が入出力(20%)の3倍あることです。Anthropicはこの項目を、エージェントやコーディングの費用の大半と説明しています。費用に占めるキャッシュ読み取りの割合が高い使い方ほど、Opus 5からの費用の削減率は20%を大きく上回ると考えられます。
同じ日の3つの発表からは、モデルの更新が単価の表だけで終わらないことも読み取れます。安全策でどのモデルが処理するかが変わり、Vercelの案内では、これまで通っていた指定がエラーになり得ます。GitHubの組織向けプランでは、管理者が止めていなければ新しいモデルが自動で有効になります。
40%の費用減や速度の数字は発行者の説明で、編集部は測っていません。Vercelが挙げたエラーの条件が他の提供経路でも同じかは、今回の原典だけでは確かめられません。
確度 中複数の資料と整合しますが、確認できない前提を含みます。
見立ての根拠にした資料
- Anthropic(Anthropic PBC) — Introducing Claude Opus 5.5:Anthropicの価格表(キャッシュ読み取りの60%減、入出力の20%減)と、キャッシュ読み取りがエージェントとコーディングの費用の大半を占めるという同社の説明、安全策で別モデルへ切り替わる仕組み、40%の費用減が同社テストによるという記述。
- GitHub, Inc.(GitHub Changelog) — Claude Opus 5.5 is now available in GitHub Copilot:GitHubの案内のうち、BusinessとEnterpriseでは全体の既定か個別設定で無効にしない限り新しいモデルが自動で有効になるという条件。
- Vercel Changelog — Claude Opus 5.5 now available on AI Gateway(Rohan Taneja、Zachary Chen、Jerilyn Zheng):VercelがAI Gatewayでの提供の案内で、Opus 5.5のAPI変更として挙げた2点(思考の無効化・予算の固定と、ツールの強制指定を含むリクエストが拒否され、HTTP 400エラーになり得る)。経路を限定する記述も、全経路に及ぶとする記述もない。
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