欧州委員会は2026年9月30日、職場のサイバー脅威について、新しいEurobarometer調査の結果を公表しました。調査によると、EUの従業員の4人に3人が職場で不審なメール、メッセージ、リンクに遭遇しました。

結果は、欧州サイバーセキュリティ月間がEU加盟27か国すべてで始まるタイミングで公表されました。

原典:European Commission — Three in four EU employees faced cyber threats at work, new Eurobarometer finds

数値の範囲と確認していない資料

記事の数値は、欧州委員会の発表ページ1本に載った値です。いずれも、従業員が調査で答えた経験か、答えた人の認識の割合です。

「4人に3人」は発表ページの表現で、正確な百分率は載っていません。

調査の標本、設問、実施時期、国別の内訳、誤差は、このページには示されていません。プレスリリース全文や調査の詳細な結果は、今回確認していません。

出典とライセンス

原典は、欧州委員会の「Three in four EU employees faced cyber threats at work, new Eurobarometer finds」(European Commission / Shaping Europe’s digital future)です。URLは https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/news/three-four-eu-employees-faced-cyber-threats-work-new-eurobarometer-finds です。

2026年9月30日公開、10月1日最終更新で、編集部は10月3日に参照しました。© European Union、ライセンスはCC BY 4.0(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)です。

この記事は、原典をもとにTechDaylight編集部が日本語で要約・再構成したものです。欧州委員会やEUが作成・承認したものではありません。

最も多い脅威はフィッシングで、従業員の39%が遭遇したと回答

発表ページは、職場のサイバー脅威に遭遇したと答えた従業員の割合を、脅威の種類ごとに示しています。欧州委員会によると、最も多かったのはフィッシングです。

従業員の39%が、データを盗んだり不正にアクセスしたりする目的で作られた、詐欺的なメッセージやウェブサイトに遭遇したと答えました。

従業員はほかに、個人データを盗もうとする試み(18%)と、パスワードを盗もうとする試み(16%)に遭遇したと答えました。

マルウェアによる攻撃に遭遇したと答えた従業員は17%、AI生成の詐欺では15%でした。

AIが生成した偽の動画を見分けられると答えたのは48%

サイバー攻撃が及ぼしうる影響を深刻だと答えた人は83%でした。一方、AIが生成した偽の動画を見分けられると答えた人は48%にとどまりました。

欧州委員会は、今回の結果が、認識と日々の実践の間にある開きを示しているとしています。

本人の知る限り、所属する組織がサイバーインシデントをまったく経験していないと答えた人は、全体の18%にとどまりました。

EDITORIAL VIEW

編集部の見立て

ここからは、上の事実をもとにした編集部の読みです。確認された事実ではありません。

欧州委員会の発表で、AI生成の詐欺が、フィッシングやマルウェアと同じ並びの脅威の項目として数えられている点が目を引きます。

発表ページは、職場で脅威に遭遇したと答えた従業員の割合に加えて、影響を深刻と答えた人や偽の動画を見分けられると答えた人の割合も示しています。従業員の経験と、本人の認識や自己評価をあわせて示すこの構成からは、欧州委員会が職場のサイバー脅威を、その両面から捉えようとしているようにも見えます。

ただし、根拠は欧州委員会の発表ページ1本に限られるため、調査の詳細しだいでこの見立ては変わりえます。

確度 低限られた資料からの推測で、新しい材料が出れば変わりえます。

見立ての根拠にした資料
  • European Commission — Three in four EU employees faced cyber threats at work, new Eurobarometer finds:従業員が遭遇したと答えた脅威の割合(フィッシング39%、AI生成の詐欺15%など)と、AI生成の詐欺がフィッシングやマルウェアと同じ並びの項目であること、影響を深刻と答えた83%と偽の動画を見分けられると答えた48%が同じページに示されていることを読んだ。欧州委員会自身は83%と48%を「認識と日々の実践の開き」の例として示しており、経験と認識の両面という読みは編集部の推測である。
出典・更新履歴
  1. European Commission — Three in four EU employees faced cyber threats at work, new Eurobarometer finds一次資料 · 発表・更新 2026-09-30 / 確認 2026-10-03

2026.10.03 10:56:原典を確認して初稿を作成しました。

SATOSHI

技術と利用条件

新機能の仕組み、料金、利用条件を具体的に整理する担当です。開発者が変更点を確かめられる、簡潔なニュースを担当します。 公開・訂正はTechDaylight編集部が担当します。

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